アイリッシュ再考

ホイッスルを注文した。今回はBb管とA管。やはりこの音域と、F管あたりが一番自分に合っている。人間の声に近いせいもあるのだと思うが、息のコントロールがつけやすいのもあるだろう。勝手に師とあおいでいるBrian Finneganも、A管やF管はよく使っている。F管で吹くTir RafartaighやRoad To Errogieは深みと温かみがあって非常に好きな流れだ。ホイッスルが届くのは夏頃になると思うが、それまでに今よりももっとうまくならなければならない。
最近は以前ほど時間がとれないので、もっぱら曲を忘れないようにするほうに重点を置いているが、前にやった曲を再解釈して吸収していくということもやっている。The Belles Of Tipperaryはそのうちの一曲。The New Policemanという別名もあって、相変わらずこの界隈のややこしさがあるが、ゆっくりやってよし、高速でやってよしのおいしいリールである。

動画では一曲目

動画では二曲目
CDはあまり買っておらず、最近買ったアイリッシュといえば、Aidan O'Rourkeのソロ作品ぐらい。そのうちLAUなども買ってみたいと思う。自分はコテコテの伝統曲よりも、コンテンポラリーなもののほうを好むので、どんどんアイリッシュクロスオーヴァーすればいいと思う。

オラシオ・カステジャーノス・モヤ『無分別』

エルサルバドル文学だ。最近知った作家ではあるが、来日経験があり、更に安部公房大江健三郎の研究も行なっていたという、必然的な出会い。とはいえ新進気鋭というわけでもなく、それでも次世代を担う作家なのは間違いない。文学の成熟は時間がかかるのを痛感させられる。彼の本を読むのはこれが二冊目。とはいっても、前回読んだ『崩壊』と合わせて二冊しか邦訳はされていないはず。
ある民族が受けた大虐殺の報告書の校閲を頼まれた主人公が、酒やセックスをたしなみながら、仕事にとりかかる様子が大半だ。元々やや偏執狂的なきらいがある主人公は、その報告書の生き残りの先住民の証言を読むにつれ、そこに生じた詩情を敏感に受信する。詩を最も味わうには、やはり口に出さなければならない。彼は何度も印象に残ったフレーズを口にする。校閲という作業は、その対象の秩序の外から、それを見つめて直していく作業だ。しかし主人公は、そこにある報告書の秩序の中で、精一杯の体験をする。この作品は、実在の報告書をもとにして組み立てられた作品で、主人公がたどった道は、おそらく作者もたどっているはずである。『崩壊』においても、実在のサッカー戦争を題材に、文体を練り込んで創作している。ジャーナリズムを基底に置きながら、創作にも重きをおいたスタイル、ということが言えるかもしれない。リョサのリアリズムとはまた違った毛色で、味わいは非常に濃いと言わざるを得ないので、苦手な人は苦手だろう。
報告書を、虐殺を行った当事者が恐れるのは当然の話で、主人公はこのことに一層ナーバスになり、幻覚とも現実もとれぬ状態がしばしば現れる。そして一人称の限界を突破した段階で、物語はピークを迎える。そこに現れた虐殺の当事者、なお裁かれれぬ当事者に主人公は力の限り詩の一節を叫ぶ。
言葉が持つ力を再確認できる傑作なのは間違いない。

無分別 (エクス・リブリス)

無分別 (エクス・リブリス)

時計を合わせる

最後に記事を書いた時、読書メーターがあるなら、ここに書かなくてもよいのでは? という問いが頭をよぎった。一冊読んだ、書かない、一冊読んだ、書かない、もう習慣。Twitterもそれを加速させていた。
しかし、実生活がそれらを吹き飛ばすほど色濃く、良いことも悪いことも怒涛のごとく押し寄せてきた。このあとすぐに、ヤマハのフルートを買って、本格的に横笛生活をスタートさせたのにも関わらず。このあとすぐに、数年ぶりに釣りを再開して、はまりこんでしまったのにも関わらず……。ただそのおかげで、人より遅れをとっていた自分も、かなりの濃い体験をさせてもらった。こうやって成長していくのだろうな。
実生活の面で大きな変化といえば、車を買った。『○○○。○○』。黒ボディの大変さに泣きそうになる。冬の北海道は特にやべえ、やべえよ……。しかしドライブが楽しくなったし、釣りも快適に行けるようになり、すごく愛着が湧いている。以前の何倍ものペースで食堂、パン屋、ケーキ屋などを開拓している気がする。
文学。ラテンアメリカ文学に本格的に足を突っ込む。前記事にもあるバルガス・リョサガルシア・マルケス、カルロス・フエンテス、フリオ・コルタサル、エベリオ・ロセーロ、マヌエル・プイグ、オラシオ・カステジャーノス・モヤなどを読んだ。最近出た評論『魔術歴リアリズム』も読んだ。そうこうしているうちに、ドナルド・キーンさんが日本人になってしまった。安部公房ノーベル賞に非常に近かったと明かされた、文学的に非常に実りのある日々。自分で書くことも、少しずつではあるがやっている。
音楽。Bela Fleck & The Flecktonesというバンドにドハマリする。ドラムを弾く人と、ベースを叩く人がいる素晴らしいバンド。あまりにもレベルが高くて、コピーする気力すらおきません。Victor Wootenのスラップは、何やってるかわかりません。その後はOregon、Return to Foreverなどをあさり、最近はHerbie Hancockにハマりつつある。特にReturn to Foreverは、フルートで少しずつコピーし始めたので、今後さらに聴きこむことになると思う。アイリッシュは、Flookが解散してからはどうも開拓する気がおきなかったのだけど、Michael McGoldrickを皮切りにBrian Finneganのソロ作品を買い、彼とAidan O'Rourkeが組んだKanというバンドが、久々にアイリッシュに吹き込んだ自分の希望の風となった。Kanは本当に素晴らしい。音楽だけじゃなくて、メンバー四人中、三人がスキンヘッドという素晴らしいヴィジュアル。自分の長年の夢である、スキンヘッドだらけのバンドという妄想世界を、一気に押し広げる起爆剤となったのだ……。
楽器。一番時間が取りにくく、調整が難しい。それでも前回の記事のすぐあとに念願のフルートを購入し、その後GoldieのEb管、SZBEのEb、Low-F、D、Low-D、Low-Ab管を購入。SZBEは国内のハンドメイドで、特にロー管がそれなりの息量を必要とし、音量もでかいので、自分にはかなり吹きやすい。そのうち憧れのBurkeのホイッスルも買おうと思う。しかしフルートの難しさに泣く。少し怠けたら容赦なく音の鳴りに響く。ギターと違い、体調がもろに音色に影響されるので、少しは自分の体をいたわる気にはなったかもしれない。最近はChick CoreaのLa Fiestaを重点的にやっている。アドリブはできないので基本フレーズだけ。それでも決して簡単ではない。

聖人か狂信者か

バルガス・リョサ『世界終末戦争』を読了した。疲れと多忙もあって、合間に時間を見つけては読んでいたりもしたのだが、かなりの時間がかかってしまった。思うに、二段組の本は人間の睡眠を誘発させる成分が含まれているに違いないと、改めて確信した。
『世界終末戦争』は、1800年代に実際にブラジルで起こったカヌードスの乱を題材にした小説だ。コンセリェイロという一人のキリスト教信者が、不毛の地であるセルタンゥを遍歴する。そこに彼に共感した人が次々と集まり、ついには共和制に反対し、カヌードスにブラジルの法の及ばないひとつの町を作り上げる。そして次第に放任してはおけないぐらいにまで彼らの存在は肥大化し、軍が派遣される。しかし、この素人集団達に軍は次々と敗北を喫し、最後には数に物をいわせ、強力な兵器を投入してでさえも、最後は兵糧攻めをせざるを得ない。そんな彼らジャグンソの力の源は一体何なのだろうか。
彼らに言わせると軍の者たちは魔の犬で、唾棄すべき存在だ。殺したらその性器を切り取り、死体の口の中につめたり、木からぶらさげたりと、おおよそ近代では考えられないような凄惨な光景が、キリストを信奉する者達によって繰り広げられていた。しかし彼らにとっては、自分達の死でさえも、天国へいたるひとつのステップでしかない。そうなのではあるが、いざという時に割り切れないものを感じてしまうのはこれも人間の性なのではないか。実際にジャグンソの中でもコンセリェイロに近い人物でさえもそう感じることがあったのだ。しかし彼らの大半は満たされ、コンセリェイロを信奉してやまない。軍や彼らに反対するものからすれば、それはまた狂気の沙汰でしかない。しかし彼らもまた間違ってはいない。結局のところ、ブラジル中を注目させた戦争を引き起こし、かつ自分は武器などを一切持たず、その戦火の最中、流れ弾や刃物によらず死んだコンセリェイロに、聖人も狂信者も、どちらのラベルも貼り付けることなどできはしない。リョサはこのへんをよくわきまえていて、多数の人間の視点から実にたくみに世界を構築している。
自分は本来、リアリズムをあまり好んで読むことはない。しかし、リョサの作品に対する姿勢は、強く自分を惹きつけるものがいつもある。それらは『緑の家』でも見られたが、この『世界終末戦争』ではさらに濃くなったように思える。ラテンアメリカに偏在する過去と現在のサラダボウル、そこに生まれる権力とそれに対する闘争。自分は表現というものは闘争から生まれるものだと思っているので、ストレートではあるがリョサの考えには深く同感せずにはいられない。
そんな彼が、単一的解釈を許さずに描いたのがこの小説だ。二段組で700ページ近くもあり、慣れない文化なども相まってなかなか読み進まないかもしれない。読み終わる頃には、不毛の大地に渦巻く混沌とした人間模様にめまいがするかもしれない。しかし、本来人間や思想など、身の回りを構築しているものは無限の情報に溢れかえっている。それらをそぎ落としているはずの言葉が、再びたくさんの混沌を生み出す様を、この小説はたくみに表現している。常に我々の根底を流れる普遍性にまとわりついている皮を、たくさん剥いでくれる……そんな作品だった。

世界終末戦争

世界終末戦争

Goldieのホイッスル


先日、ついにGoldieのホイッスルを手に入れた。アイリッシュ楽器の国内情報はかなり少ないように思う。そのなかでホイッスルは恵まれたほうではあるが、自分自身ホイッスルを検討する際に、欲しい情報がない場合が多かったので、新しいホイッスルを購入した際には少しでもこれから購入しようと考えている人のためになればと、キーを叩いている。
このホイッスルは以前はOvertonと呼ばれていたもので、諸事情あって現在の製作者であるColin Goldie氏の名前からとっている。この記事を書いている現在で、国内で輸入代行をしている人から買うと大体2万6000円前後と思われる。ホイッスルの中ではかなりの上位機種といってもいい値段と手間がかかっているが、楽器全体で見ると本当にこれでいいのかと思うぐらい安い。一本一本職人の手作りなので、もし在庫がない場合などはかなりの時間を待つことになる可能性があるので、なるべく欲しいと思った時は買うことをすすめる。
吹き心地であるが、普通のホイッスルとかなり違う点がある。ウィンドウェイが非常に狭く作られているためか、息の抵抗力が非常に強い。そのため、息の瞬発力が他のホイッスルにくらべてかなり必要となる。これを吹いたあとにSusatoなどを吹いてみると、ただの筒に息を吹き込んでいるような感じさえおぼえる。そしてそのウィンドウェイの形状から、水滴が溜まりやすいのだが、逆にそれを息で押し出すことのできるような構造となっている。縦笛の弱点である水滴を逆に利用してかすれさせているのかとさえ思う。なかなか面白い発想の着眼点だ。
息の抵抗力が強いので、音の抑揚がつけやすく、ビブラートなどは非常に簡単に、深くかけることができる。それでいて息の反応もよく、タンギングが映える音色となっている。どんな曲調でも活躍させることのできる音だと思った。
ただ当然、この吹き心地の違いは最初戸惑うことになる。自分自身もまだ慣らしている最中で、まだまだコントロールできていないのが現状だ。しかし慣れてしまえば、その表現力の深さの虜になっているかもしれない。ぜひローホイッスルも触ってみたいと思わされた。

ときメモ4のその後

はじめに

まさか自分でも一ヶ月以上記事を書かないとは思わなかった。忙しくなったのもあるのだが、現在読んでいるバルガス・リョサの『世界終末戦争』が二段組の分厚い本で、なかなか読了することができていないという現状もある。改めて自分の読書能力の低さに落胆するとともに、ここを見てまた気合を入れ直そうと思ったのも事実だ。

ときメモ4のその後

先日7人目を攻略したところ。さすがにここまでくるとスキルも全て開放し、相手に合わせて段取りを組むことができるようになるので、かなりの作業感が伴う。修学旅行や文化祭などのイベントに来ないキャラもいるので、そうなると同時攻略でもしていないとあまりに寂しい。しかし今のところ同時攻略はしていないので、そのまま7周していることになる。これはプレイ時間は違えど真・女神転生IIIと同じ数だ。周回プレイが前提のゲームとはいえ、ここまでやるとさすがにいいゲームと言わざるをえない。
このゲームには隠しキャラがいる。一人はシステムの利点に気付いていればすぐに現れるだろうし、一人は初めてプレイした人でも想像はつくだろう。もう一人は登場条件がやや厳しいので、初回で出てきた人はなかなか素晴らしい学校生活をおくっているものと思われる。
ここからはその隠しキャラについて攻略順に書きたいと思う。ネタバレが気になる方はここでやめることを奨める。とは言ったものの、公式でもすでにキャラクター紹介の欄にいるような三人なので、さほど気にすることでもないのかもしれない。

隠しキャラ

はじめにやったのは七河瑠依。これは特定人物に電話をかけまくっていたら出るので、三人の中では最初に出てくる人が多いのではなかろうと思う。きっと一部からの激しい人気もあるキャラだと、攻略した今なら思える。記事を見ているあなたが、ネットという世界を漂泊する旅人で、いわゆるサブカルチャーが好きな人であるならば……。
とにかく予測不能な行動や選択肢が出てくるので、プレイしていて面白い。そして設定ゆえにひどい(悪い意味ではない)イベントもまた多い。最初から友好状態のうえ、爆弾が爆発しても影響なしなので、かなり遅く登場した場合でも告白まで持っていくのは難しくないと思われる。
告白シーンは個人的にかなり好きなものだった。これはコスプレじゃないんだ!
次に攻略したのは大倉都子。買う前から噂はきいていたのだが、幼なじみをこんな設定にするコナミの決断力は凄いと言わざるをえない。
友好状態になると、とある事件がきっかけで○ンデレ化する。しかし世間一般(一般ではないだろうが……)の定義からは外れているので、そう呼んでしまっていいものか少し疑問が残る。というのは、ある時に急に素に戻るからだ。つまり、主人公に嫌われようとやっているともとれるが、元々実行に移してしまうような精神状態であったとも考えられる。他の子とデートをすると彼女のうさぎさんが戦闘をしかけてくるが、ときめき状態以降デートをしても、都子が友好状態のアレに一瞬戻る。最初見た時はびっくりした。これについては明確な言及がなされていないので、はっきりとこうだという事実に到達することは今のところはない(設定資料とかでわかっていたら申し訳ない)。しかし自分はそれでいいと思う。人間の内面を洗いざらい言葉で説明することほど、しらけるものもなかなかない。外側の行動から、近眼である自分のように薄ぼんやりと見えてくる程度でいい。
見る限りでは一番力が入っているキャラに思える。都子を攻略したら、他の子を攻略した際の都子の進路に妙な予感をおぼえる人もいることだろう……。ときメモ4をプレイするのならば、文句なしに一度攻略するのをおすすめするキャラだ。
最後はハル。彼女は定時制に通っているため、卒業まで顔を見ることができないという、現実ならかなりリスキーなキャラだ。携帯電話全盛期のこの世の中で、交換日記という甘酸っぱいアナログ的手法を選ぶというのは、複雑な感情を呼び起こさせる。
彼女は出現条件が最も厳しい。モラルの数値について理解していれば簡単だが、気にせずに学園生活をしていれば、皐月先輩の攻略でもしない限り、なかなか条件に合うことはない。一度出してしまえばあとは月一度の交換日記だけなので、何もすることがない。自分は同時攻略をしなかったので、彼女の周は実に退屈だった。やるのならば同時攻略を強く奨める。
デートも何もないキャラだが、告白されれば今までの分を取り戻すかのようなイベントがEDで待っている。
うーむ、やはりときメモ4は面白いゲームだ。

ときめきメモリアル4

ここ最近の記事内容から見れば、なぜいきなりこのようなものが入ってくる余地があったのか、奇特に思う人もいるかもしれない。
実は初代ときメモは中学時代に友人から借りて経験済みで、結構熱中したものだ。しかしそれだけでは、いきなりときメモ4を掴むにはいささかパンチが弱い。実はヒテッマン氏の動画を見てときメモを思い出し、おこわ氏(ヒテッ……やめておこう)のときメモ4実況を見て、そのシステムの進化っぷり、更にときメモときメモたらしめる要素の継承……などを目の当たりにして、これは是非やってみたいと思い立った。ちょうど去年の12月にPSP3000を買ってから、UMDでやるゲームを買っていなかったのと、ベスト版が出ていたのが重なって購入へ結びついた。
では見出しごとにわけて、一周目を終えた感想を述べていく。

キャラクター

自分がやっていた頃と比べて、別のゲームではないかと思うぐらい違う。割と現実的な範囲でのデザインとなっている。正直なところ、最初はまったくピンと来なかった。しかしゲームを進めていって、その人物像に焦点が与えられていくと、結構魅力的なキャラは多い気がする。ただやはり第一印象はそこまで響いてくるものではないのは確か。

システム

卒業までに自分の能力値をあげていき、意中の子をデートに誘い、爆弾を処理していく一連の流れは初代から変わっていない。ただ声かけなど、絶妙なバランスのシステムがあって、単調作業になりがちな部分を彩っていると思う。様々な特技を覚えていくことによって、自分の有利な展開に導く楽しさがあるのも良い。電話が月に4回までしかかけられないようにしたのは、賛否両論だったのではないかと予想している。それからおそらく、かなりぎりぎりの容量まで使っているようで、多少使い回しが見える。後半になるとそれがだれてくる要因になりがちだ。しかしその分、様々な部分に力を入れたりもしているので、自分は目をつぶることができた。

シナリオ・テキスト

元々あまり期待はしていなかった。実際、これらの面での期待の範疇を大きく逸脱してくれるような要素は特になかったが、エンターテイメント性は優れていたので、結構笑った。語堂さんに文学論を思いっきりぶつけるようなイベントがあれば……! ただ一周目なので、これが修正される可能性は大いにあるだろう。それにしても主人公の鈍感さは見事。

音楽・声

かなり多岐に渡るジャンルの音楽が投入されている。なるべくキャラクター、季節のカラーに合わせて、という意図が感じられて面白い(郡山先輩などで特に)。結構迫ってくるスラップなどもあって、思わず特定の楽器に耳を集中させたくなるような音楽もある。今回はバイノーラル録音が用いられていて、イヤホンなどで聞きながらプレイをすると、臨場感溢れるプレイを堪能することができる。実際にプレイをしていて、表の音と間違ったりしたこともあるほどだ。また耳元の囁きは非常にこそばゆいので注意。

総評

ボリュームもあって非常に面白い。初代から格段に進化しているのを感じた。ゲームの性質上、作業が多くなるが、それが苦にならない人ならば、今はベスト版で安く手に入るし、かなりおすすめできるのではないだろうか。

追記

現在5人目を攻略しているところだが、色々と書きたいことも出てきた。めぼしいキャラを全員攻略したらまた記事を書こうと思う。