音楽

感情の縦糸 -2013年を振り返って-

怒る、ということは、全くなしにはできない。我々が生きていく中で、怒るということがなくなれば、きっとものごとを表現する意義もかなり薄れるのではないか。しかしどんなものも過ぎたるは猶及ばざるが如し。特に怒ることというのはなかなかに刺激の強い薬…

Rosbeg / ソニー・ラブ=タンシ『一つ半の生命』

最近はFlookのRubai収録のRosbegをF管ホイッスルで練習している。動画はフルートだけど、非常に暖かみがあって好きな曲だ。非常に簡単そうに聞こえるが、シンコペーションの多用でややリズムが取りにくくなっている。とはいえそこまで難しいわけでもない。吹…

アイリッシュ再考

ホイッスルを注文した。今回はBb管とA管。やはりこの音域と、F管あたりが一番自分に合っている。人間の声に近いせいもあるのだと思うが、息のコントロールがつけやすいのもあるだろう。勝手に師とあおいでいるBrian Finneganも、A管やF管はよく使っている。F…

時計を合わせる

最後に記事を書いた時、読書メーターがあるなら、ここに書かなくてもよいのでは? という問いが頭をよぎった。一冊読んだ、書かない、一冊読んだ、書かない、もう習慣。Twitterもそれを加速させていた。 しかし、実生活がそれらを吹き飛ばすほど色濃く、良い…

菊地成孔・大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編』

前期は歴史を扱ってきたが、後期は「ブルース」「ダンス」「即興」「カウンター/ポストバークリー」について扱っている。なお、各キーワードの最後の講義には、それぞれの分野から専門家を招いて話を聞くという形式をとっている。 全体的に歴史編と比べて、…

菊地成孔・大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編』

東京大学で行われたジャズの歴史についての講義録。各年代にジャズ奏者達がどのように即興演奏を繰り広げ、理論を突き詰めていったのか、その栄枯盛衰をわかりやすく説明している。 ジャズといえども、それ単体で歴史を語るのは非常に難しく、当時の世相や流…

フィン旋風

かなり忙しいというか、大変な日々が続いた。本も読めずに少しぐったりしていたのだけど、VärttinäのCDを2枚買った。『Aitara』と『Vihma』だけど、改めてVärttinäの良さを認識した。 よく民族音楽とポップスを融合させた的な紹介を見かけるのだけど、インス…

初CD

頼んでいたCDが届いた。Värttinä『Seleniko』とFlook『Haven』の二枚。前者は以前動画でも紹介したね。コーラスワークにしびれたし、メロディを大事にする人達だから買ってもいいかと思った。フィン語まじぱねえ。後者はアイリッシュで一番憧れているBrian F…

妖精王

に俺はなる! じゃなくて、ホイッスルでKing of the fairiesの練習を始めた。ホーンパイプという種類の音楽で、リールよりも割合ゆったりとしたリズムで、跳ねるのが特徴。これはダンス曲らしく、四大元素を表しているのだというのをどこかで聞いたけど、確…

奇声

ここ最近で衝撃を受けたフィンランドのVärttinäのÄijöという曲。聴いてもらえばすぐ異質さがわかるとは思うけど、間奏部分の巻き舌をきかせまくった喋りがもうツボにはまってしまって、声を出して笑ってしまった。 でもこういう狂気的な音楽が作れるってのは…

The Seven Stars

最近、新しい曲をやり始めた。The Seven Starsという8分の6拍子のイングランドの曲なんだけれども、こっちの方面はノータッチだから詳しいことやらはわからない。 しかし演奏や譜面を見る限りでは、アイリッシュのジグとそこまで大きな違いはないかな。ただ…

クランの猛犬

こないだきたアイリッシュ楽器店からのDMに、装飾音のやりかたの紙が入っていたのだけれど、クランだけは考えていたのと違っていた。というのも、カットと同義語だと思っていた。実際はカットを複数の指で素早く行うもの。これを使えば、最低音のDでも音を連…

リセット願望

よろしい……ならばOSクリーンインスコだ! ということでついでにアップグレードもした。実に快適になった。OSのインスコで何が嫌って、あの落ち着かない待ち時間だよ。忙しいほうがずっといい。よりによって投票日にトラブるとかついていない。精神もすっげー…

こはれて消えた

最近、童謡の『シャボン玉』が実は名曲なんじゃないかと思い始めてきた。曲もさることながら、歌詞の秀逸さに改めて感心している。 シャボン玉飛んだ屋根まで飛んだ屋根まで飛んでこはれて消えた シャボン玉消えた飛ばずに消えた産まれてすぐにこはれて消え…