神道の本

学研『神道の本』を読了。同シリーズの『妖怪の本』を以前読んで、カラーや写真も多くて面白かったので今回も選んでみた。
文章を書いている時、そういえば自分は、神道のことってあまり知らないなと思ったのがきっかけ。自分は初詣等をする習慣がないので、自然と神社に行く機会は少ない。その割に日本の神話等に興味を持っているし、こうして文章を書いていて思わされるほど、結構近い位置を占めていると思う。
神道の基本的な言葉の解説から、記紀に記されている神話、実際の作法、派生の歴史など、入り口としては十分すぎるんじゃないかというぐらいの内容だと思う。日本神話はある程度は知っているけど、やはりこうして実際にどう位置付けられていったかを知ると、ぐっと楽しくなる。
やはり自分は、人間の根本的な行動や干渉の仕方に興味があるのだと思う。どの国の文化を学んでも、そうなるのではないかと思っている。それから神話には何となくこうだなという予測は立てられるけど、大抵のことは予測のまま終わる。でもそこで何度も考えるのが楽しい。その先には普遍的なこともあれば常に変質しているものもあって、興味は尽きない。人間のやることなんて、分からないことだらけだから面白い。
単純に面白かったのは忌み言葉の部分。自分の知っている語が忌み言葉であることが多く、なるほどと思いながら読み進めていた。
欠点を挙げると、索引がないところだろうか。こういう本にはやはり索引が欲しい。

神道の本―八百万の神々がつどう秘教的祭祀の世界 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica 2)

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