2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

オネガイダカラ タスケテヨ

箱はただのダンボールではなかった。硬化プラスチックなみの粘りと堅さ。 正面に覗き穴があった。郵便受けほどの、切り穴。 覗いてみた。ぼくの後ろ姿が見えた。そのぼくも、覗き穴から向こうをのぞいている。 ひどく脅えているようだ。 ぼくも負けずに脅え…

ディズニー『不思議の国のアリス』

実を言うと、ディズニーアニメのアリスは今まで見たことがなかった。しかしせっかく原作を読んだのと、今年は映画をやるとのことで、ディズニーぐらいは押さえておこうと思った。 見た感想として最初に思ったのは、割と原作に忠実で、狂気的で言葉遊びなども…

人修羅

アバチュも2周目最後となり、人修羅と戦ってみている。現在15戦全敗という惨憺たるもの。対策等を考えてみてわかることは、あまりにも運に頼らなければいけないということ。とある技はHPの限界を超える4桁や5桁のダメージが飛んでくるので、直前のドルミナー…

小沼丹『懐中時計』

小沼丹『懐中時計』を読了した。この短編集を読むのは三度目。昔はこの本が放つ、のどかな田舎の景色に感動をおぼえたりしたものだけど、今では特にそういったものを小説に求めてはいない。 この本には、大寺さんという人物を主人公にした短編がいくつか収め…

村のエトランジェ&あまんちゅ!

小沼丹『村のエトランジェ』 そこで僕はテニスのルウルを簡単に説明してやった。しかし、聞き終った彼女はこう云った。 ――あらまあ、サアビスなんて、変なこと云わないでよ。あたし、サアビス上手いのよ。 来た翌日、彼女は着ていたワンピイスを洗濯した。と…

諸星大二郎『マッドメン』

諸星大二郎『マッドメン』を読了した。ニューギニアを主な舞台にして、聖書や日本神話までも絡めた、実に諸星先生らしい作品。 少し神話をかじっていれば、そもそも冒頭の歌を見た時点で、国生みだとか、創世記だとかノアの方舟だとかわかるのだけど、わかり…

雪ミクの一存

札幌雪祭りを見てきた。家族が札幌に用事があったため、自分も靴を買おうと思って同行したのがきっかけ。 もちろん、雪祭りの狙いは雪ミクだ。そして色々と噂になっている生徒会の一存。この二つを確認できればいい。 自分が見に行った時には、すでに手前の…

予告された殺人の記録

ガブリエル・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』読了。とある共同体で、双子の兄弟がサンティアゴ・ナサールへの殺害予告をする。本人以外はみんな知っているという状況になっているにも関わらず、うずまく様々な心理や偶然が重なって、結局サンティ…

崖の上のポニョ

『崖の上のポニョ』をようやく見た。賛否両論あると聞いていたからどんなものかと思っていたけど、面白いじゃない。宮崎駿もこういうのが作りたくなったんだなーと思った。 意味が分からないという声も結構聞くんだけど、そういう風に作られているから当然だ…

神道の本

学研『神道の本』を読了。同シリーズの『妖怪の本』を以前読んで、カラーや写真も多くて面白かったので今回も選んでみた。 文章を書いている時、そういえば自分は、神道のことってあまり知らないなと思ったのがきっかけ。自分は初詣等をする習慣がないので、…

レパートリー

最近、Cooley's Reelを覚えた。少しレパートリーが少なめな気がするので、今年はがっつり覚えていかなければと思う。 同時に、トリプルタンギングを使った装飾音も少しずつ取り入れている。自分はBrian Finneganの影響が強いけど、使っている人は結構多いよ…