2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ナーズム・ヒクメット『フェルハドとシリン』

トルコの詩人による戯曲である。トルコの文学もまた、日本人にはなじみの薄いものかもしれない。自分も初めて読む。トルコといえば自分にとって、旋舞(セマー)を行うメヴレヴィー教団が真っ先に想起される。セマーは自分に強烈なインスピレーションを与え…

アイリッシュ再考

ホイッスルを注文した。今回はBb管とA管。やはりこの音域と、F管あたりが一番自分に合っている。人間の声に近いせいもあるのだと思うが、息のコントロールがつけやすいのもあるだろう。勝手に師とあおいでいるBrian Finneganも、A管やF管はよく使っている。F…

オラシオ・カステジャーノス・モヤ『無分別』

エルサルバドル文学だ。最近知った作家ではあるが、来日経験があり、更に安部公房と大江健三郎の研究も行なっていたという、必然的な出会い。とはいえ新進気鋭というわけでもなく、それでも次世代を担う作家なのは間違いない。文学の成熟は時間がかかるのを…