アリス・イン・ワンダーランド

ネタバレを含んでいる可能性があるので注意。
公開初日に映画を観に行くなんてかなり久しぶり。去年末から正月にかけて『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』と読んできた自分にとって、今回の『アリス・イン・ワンダーランド』は非常にいいタイミングでの公開となった。ちなみにジョニー・デップが出ている作品は『ナインスゲート』しか観たことがない。『シザーハンズ』ぐらいは観た方がいいね。
自分はメガネ使いなので、3Dメガネは大丈夫なのだろうかと思っていたけど、上からかけても一応は大丈夫だった。本当はクリップオンタイプがあれば一番いいんだけど。3Dで思ったのは、字幕が強調されて結構見やすくなっていることかな。これは思わぬ効能だったので驚いた。
大体予想はしていたけど、結構キャラに感情が入っていて、まともな受け答えをしている。自分としてはそこがもどかしくて、月日が経つとそんな風になっちゃうのかよ! と『劇画・オバQ』を読んだ時のような気持ちになった。有体に言えば、狂気がもっと欲しかった。最後なんてバトルものになってるし……。
デザインに関しては赤の女王が良かった。きもいのを通り越してかわいさを感じる。でもなー、自分の中では白の女王のほうがイカれてるんだけどなあ。
それから良かったのが、ジャバウォッキー、バンダースナッチ、ジャブジャブ鳥がちゃんとした姿で登場したこと。是非メガテンでもこの三体を出してもらいたいなどと思ったり……。ジャバウォッキーは、以前読んだ本と姿が結構似ていて微笑ましかった。
というわけで、総合的にどうだったと言われると結構難しい位置ではあるんだけど、原作にあるようなものを求めすぎなければ面白い部類には入る。くすっとくるような部分も多し。映像はかなりすごかった。
さあ、これをいい機会に原作の復刻版アリスを買おうではないか……!