ときめきメモリアル4

ここ最近の記事内容から見れば、なぜいきなりこのようなものが入ってくる余地があったのか、奇特に思う人もいるかもしれない。
実は初代ときメモは中学時代に友人から借りて経験済みで、結構熱中したものだ。しかしそれだけでは、いきなりときメモ4を掴むにはいささかパンチが弱い。実はヒテッマン氏の動画を見てときメモを思い出し、おこわ氏(ヒテッ……やめておこう)のときメモ4実況を見て、そのシステムの進化っぷり、更にときメモときメモたらしめる要素の継承……などを目の当たりにして、これは是非やってみたいと思い立った。ちょうど去年の12月にPSP3000を買ってから、UMDでやるゲームを買っていなかったのと、ベスト版が出ていたのが重なって購入へ結びついた。
では見出しごとにわけて、一周目を終えた感想を述べていく。

キャラクター

自分がやっていた頃と比べて、別のゲームではないかと思うぐらい違う。割と現実的な範囲でのデザインとなっている。正直なところ、最初はまったくピンと来なかった。しかしゲームを進めていって、その人物像に焦点が与えられていくと、結構魅力的なキャラは多い気がする。ただやはり第一印象はそこまで響いてくるものではないのは確か。

システム

卒業までに自分の能力値をあげていき、意中の子をデートに誘い、爆弾を処理していく一連の流れは初代から変わっていない。ただ声かけなど、絶妙なバランスのシステムがあって、単調作業になりがちな部分を彩っていると思う。様々な特技を覚えていくことによって、自分の有利な展開に導く楽しさがあるのも良い。電話が月に4回までしかかけられないようにしたのは、賛否両論だったのではないかと予想している。それからおそらく、かなりぎりぎりの容量まで使っているようで、多少使い回しが見える。後半になるとそれがだれてくる要因になりがちだ。しかしその分、様々な部分に力を入れたりもしているので、自分は目をつぶることができた。

シナリオ・テキスト

元々あまり期待はしていなかった。実際、これらの面での期待の範疇を大きく逸脱してくれるような要素は特になかったが、エンターテイメント性は優れていたので、結構笑った。語堂さんに文学論を思いっきりぶつけるようなイベントがあれば……! ただ一周目なので、これが修正される可能性は大いにあるだろう。それにしても主人公の鈍感さは見事。

音楽・声

かなり多岐に渡るジャンルの音楽が投入されている。なるべくキャラクター、季節のカラーに合わせて、という意図が感じられて面白い(郡山先輩などで特に)。結構迫ってくるスラップなどもあって、思わず特定の楽器に耳を集中させたくなるような音楽もある。今回はバイノーラル録音が用いられていて、イヤホンなどで聞きながらプレイをすると、臨場感溢れるプレイを堪能することができる。実際にプレイをしていて、表の音と間違ったりしたこともあるほどだ。また耳元の囁きは非常にこそばゆいので注意。

総評

ボリュームもあって非常に面白い。初代から格段に進化しているのを感じた。ゲームの性質上、作業が多くなるが、それが苦にならない人ならば、今はベスト版で安く手に入るし、かなりおすすめできるのではないだろうか。

追記

現在5人目を攻略しているところだが、色々と書きたいことも出てきた。めぼしいキャラを全員攻略したらまた記事を書こうと思う。