ときメモ4のその後

はじめに

まさか自分でも一ヶ月以上記事を書かないとは思わなかった。忙しくなったのもあるのだが、現在読んでいるバルガス・リョサの『世界終末戦争』が二段組の分厚い本で、なかなか読了することができていないという現状もある。改めて自分の読書能力の低さに落胆するとともに、ここを見てまた気合を入れ直そうと思ったのも事実だ。

ときメモ4のその後

先日7人目を攻略したところ。さすがにここまでくるとスキルも全て開放し、相手に合わせて段取りを組むことができるようになるので、かなりの作業感が伴う。修学旅行や文化祭などのイベントに来ないキャラもいるので、そうなると同時攻略でもしていないとあまりに寂しい。しかし今のところ同時攻略はしていないので、そのまま7周していることになる。これはプレイ時間は違えど真・女神転生IIIと同じ数だ。周回プレイが前提のゲームとはいえ、ここまでやるとさすがにいいゲームと言わざるをえない。
このゲームには隠しキャラがいる。一人はシステムの利点に気付いていればすぐに現れるだろうし、一人は初めてプレイした人でも想像はつくだろう。もう一人は登場条件がやや厳しいので、初回で出てきた人はなかなか素晴らしい学校生活をおくっているものと思われる。
ここからはその隠しキャラについて攻略順に書きたいと思う。ネタバレが気になる方はここでやめることを奨める。とは言ったものの、公式でもすでにキャラクター紹介の欄にいるような三人なので、さほど気にすることでもないのかもしれない。

隠しキャラ

はじめにやったのは七河瑠依。これは特定人物に電話をかけまくっていたら出るので、三人の中では最初に出てくる人が多いのではなかろうと思う。きっと一部からの激しい人気もあるキャラだと、攻略した今なら思える。記事を見ているあなたが、ネットという世界を漂泊する旅人で、いわゆるサブカルチャーが好きな人であるならば……。
とにかく予測不能な行動や選択肢が出てくるので、プレイしていて面白い。そして設定ゆえにひどい(悪い意味ではない)イベントもまた多い。最初から友好状態のうえ、爆弾が爆発しても影響なしなので、かなり遅く登場した場合でも告白まで持っていくのは難しくないと思われる。
告白シーンは個人的にかなり好きなものだった。これはコスプレじゃないんだ!
次に攻略したのは大倉都子。買う前から噂はきいていたのだが、幼なじみをこんな設定にするコナミの決断力は凄いと言わざるをえない。
友好状態になると、とある事件がきっかけで○ンデレ化する。しかし世間一般(一般ではないだろうが……)の定義からは外れているので、そう呼んでしまっていいものか少し疑問が残る。というのは、ある時に急に素に戻るからだ。つまり、主人公に嫌われようとやっているともとれるが、元々実行に移してしまうような精神状態であったとも考えられる。他の子とデートをすると彼女のうさぎさんが戦闘をしかけてくるが、ときめき状態以降デートをしても、都子が友好状態のアレに一瞬戻る。最初見た時はびっくりした。これについては明確な言及がなされていないので、はっきりとこうだという事実に到達することは今のところはない(設定資料とかでわかっていたら申し訳ない)。しかし自分はそれでいいと思う。人間の内面を洗いざらい言葉で説明することほど、しらけるものもなかなかない。外側の行動から、近眼である自分のように薄ぼんやりと見えてくる程度でいい。
見る限りでは一番力が入っているキャラに思える。都子を攻略したら、他の子を攻略した際の都子の進路に妙な予感をおぼえる人もいることだろう……。ときメモ4をプレイするのならば、文句なしに一度攻略するのをおすすめするキャラだ。
最後はハル。彼女は定時制に通っているため、卒業まで顔を見ることができないという、現実ならかなりリスキーなキャラだ。携帯電話全盛期のこの世の中で、交換日記という甘酸っぱいアナログ的手法を選ぶというのは、複雑な感情を呼び起こさせる。
彼女は出現条件が最も厳しい。モラルの数値について理解していれば簡単だが、気にせずに学園生活をしていれば、皐月先輩の攻略でもしない限り、なかなか条件に合うことはない。一度出してしまえばあとは月一度の交換日記だけなので、何もすることがない。自分は同時攻略をしなかったので、彼女の周は実に退屈だった。やるのならば同時攻略を強く奨める。
デートも何もないキャラだが、告白されれば今までの分を取り戻すかのようなイベントがEDで待っている。
うーむ、やはりときメモ4は面白いゲームだ。