2010-01-01から1年間の記事一覧

体調崩す

三月は一年の中で最も苦手な月だ。いいことも悪いことも急激な潮の流れのように動く。自分の中ではとにかくイベントの多い月という認識。 今週の初め頃から、喉の調子が悪かった。乾燥のせいだと思っていたのだけど、湿度計を見てもそこまで乾燥してはいなく…

カミュ『異邦人』

カミュ『異邦人』読了。自身、他人に素直に生きている主人公ムルソーが、芝居を強要する社会に糾弾されていくのは恐怖を感じた。 養老院に預けた母親の埋葬の際、泣いていない、悲しむそぶりすら見せていないという理由で、検事に責められるところは、憤慨す…

オネガイダカラ タスケテヨ

箱はただのダンボールではなかった。硬化プラスチックなみの粘りと堅さ。 正面に覗き穴があった。郵便受けほどの、切り穴。 覗いてみた。ぼくの後ろ姿が見えた。そのぼくも、覗き穴から向こうをのぞいている。 ひどく脅えているようだ。 ぼくも負けずに脅え…

ディズニー『不思議の国のアリス』

実を言うと、ディズニーアニメのアリスは今まで見たことがなかった。しかしせっかく原作を読んだのと、今年は映画をやるとのことで、ディズニーぐらいは押さえておこうと思った。 見た感想として最初に思ったのは、割と原作に忠実で、狂気的で言葉遊びなども…

人修羅

アバチュも2周目最後となり、人修羅と戦ってみている。現在15戦全敗という惨憺たるもの。対策等を考えてみてわかることは、あまりにも運に頼らなければいけないということ。とある技はHPの限界を超える4桁や5桁のダメージが飛んでくるので、直前のドルミナー…

小沼丹『懐中時計』

小沼丹『懐中時計』を読了した。この短編集を読むのは三度目。昔はこの本が放つ、のどかな田舎の景色に感動をおぼえたりしたものだけど、今では特にそういったものを小説に求めてはいない。 この本には、大寺さんという人物を主人公にした短編がいくつか収め…

村のエトランジェ&あまんちゅ!

小沼丹『村のエトランジェ』 そこで僕はテニスのルウルを簡単に説明してやった。しかし、聞き終った彼女はこう云った。 ――あらまあ、サアビスなんて、変なこと云わないでよ。あたし、サアビス上手いのよ。 来た翌日、彼女は着ていたワンピイスを洗濯した。と…

諸星大二郎『マッドメン』

諸星大二郎『マッドメン』を読了した。ニューギニアを主な舞台にして、聖書や日本神話までも絡めた、実に諸星先生らしい作品。 少し神話をかじっていれば、そもそも冒頭の歌を見た時点で、国生みだとか、創世記だとかノアの方舟だとかわかるのだけど、わかり…

雪ミクの一存

札幌雪祭りを見てきた。家族が札幌に用事があったため、自分も靴を買おうと思って同行したのがきっかけ。 もちろん、雪祭りの狙いは雪ミクだ。そして色々と噂になっている生徒会の一存。この二つを確認できればいい。 自分が見に行った時には、すでに手前の…

予告された殺人の記録

ガブリエル・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』読了。とある共同体で、双子の兄弟がサンティアゴ・ナサールへの殺害予告をする。本人以外はみんな知っているという状況になっているにも関わらず、うずまく様々な心理や偶然が重なって、結局サンティ…

崖の上のポニョ

『崖の上のポニョ』をようやく見た。賛否両論あると聞いていたからどんなものかと思っていたけど、面白いじゃない。宮崎駿もこういうのが作りたくなったんだなーと思った。 意味が分からないという声も結構聞くんだけど、そういう風に作られているから当然だ…

神道の本

学研『神道の本』を読了。同シリーズの『妖怪の本』を以前読んで、カラーや写真も多くて面白かったので今回も選んでみた。 文章を書いている時、そういえば自分は、神道のことってあまり知らないなと思ったのがきっかけ。自分は初詣等をする習慣がないので、…

レパートリー

最近、Cooley's Reelを覚えた。少しレパートリーが少なめな気がするので、今年はがっつり覚えていかなければと思う。 同時に、トリプルタンギングを使った装飾音も少しずつ取り入れている。自分はBrian Finneganの影響が強いけど、使っている人は結構多いよ…

バグDQ2

ヒテッマン氏の最新作が始まった。DQI・IIのIをクリアしてそのままIIへ。 普段からひどいのは嫌というほどわかってはいるのだけれど、今回は特にひどい。涙が出るほど笑ってしまった。こういう単純な笑いはやはり必要だ……。 この動画を見終わった時「吹いた…

アバタールチューナーをクリア

アバチュをクリアした。まず出た感想は、何で2枚組にせずに単独で発売したのかということ。今はアバチュ2の存在がわかるからいいけど、リアルタイムで買った人はさぞかし肩透かしを食らったことだろうと思う。値段の安さはここから来ているのかな。 ゲームと…

【追記】柳川どじょう

小数巻 今月のコミックリュウに、ネムルバカの1.5巻がつくとのことで、うまいこと商売しやがるなと思いながら書店をうろついたのだけど見当たらない。他に欲しい本もないし店員に聞いてみると、明日入荷とのこと。なんで雑誌が遅れているのだろうか。 『ネム…

森見登美彦『きつねのはなし』

森見登美彦『きつねのはなし』読了。森見作品は文庫化されて再読した『夜は短し歩けよ乙女』以来だ。 その名の通り、きつねのはなし。内容的に言えば、本来の森見登美彦に見られるような、饒舌でポップな幻想とは少し違う、陰鬱な怪奇・幻想小説といったとこ…

大雪

マハブフダイン! マハブフダイン! マハブフダイン! 昨日寝る前まではこんなになかったし、車だってちゃんと見えていた。それなのにこの有様。んぽひねすのなよーっ! 今日は札駅近辺で買い物をする予定だったのだけれども、除雪が終わる頃にそのような体…

鏡の国のアリス

「あのう、白の女王さまに来ていただけたんでしょうかしら」「そう、ねえ、あたし、あんたを着るなんて」と女王さま、「そんなつもりは毛頭ありませんからね」 ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』読了。年末に『不思議の国のアリス』を読んだので、この際だ…

バグプレイ

去年の始めによく見ていたヒテッマン氏の動画であるが、バグ実況を始めたあたりからまた活発になってきたので最近よく見ている。昔はFCのロムなんかを斜めざしにして、その微妙な加減で面白い世界を作り出すことに熱中していたけど、その頃の気持ちを思い出…

安部公房『カーブの向こう・ユープケッチャ』

安部公房『カーブの向こう・ユープケッチャ』を読了。短編集だけど、「カーブの向こう」は『燃えつきた地図』へ、「チチンデラ ヤパナ」は『砂の女』へ、「ユープケッチャ」は『方舟さくら丸』へと後に長編化されている。「カーブの向こう」なんかは、『燃え…

初CD

頼んでいたCDが届いた。Värttinä『Seleniko』とFlook『Haven』の二枚。前者は以前動画でも紹介したね。コーラスワークにしびれたし、メロディを大事にする人達だから買ってもいいかと思った。フィン語まじぱねえ。後者はアイリッシュで一番憧れているBrian F…

暴厨

新年早々、どうも考えすぎからか気がふさぎこんでいけない。今までの経験からすれば長くても二日もすればおさまるようなことなので、行動を優先させるべきだね。不摂生だけはしないようにしよう。 アバタールチューナーを買った。インドがベースとなっている…

明けた

明けましておめでとうございます。久濶を叙す……というほど空いたわけでもないのだけど。 正月はだらーっと過ごした。元旦はおせち、二日はすき焼き、三日はタラ鍋というのはうちの決まったパターン。年末から髭を全く剃らないでいると、案外顎ぐらいはいける…